ぐい呑みの


15年ほど前に、形といい大きさといい、また釉の具合といい
とても気にいったぐい飲みを、骨董店で求めた。
5,6年は毎晩のように晩酌を楽しんでいたが、
飲みすぎで倒れてからはアルコールそのものを口にしなくなった。
食器棚の片隅でポツンとしているぐい呑みを見ると、
つい手をのばすのだが、思いとどまって、
掌に包んでそっと元に戻すのが今日このごろである。

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